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中間管理職板ばさみ相談室

板挟みの悩み多き中間管理職。あなたの悩みが、みんなのヒントに!?
1000人規模の自衛隊の元指揮官、大企業の顧問を長年経験した組織運営のベテランが、
あなたのお仕事の悩みにお答えします。

Q1
「社長からの無理難題がつらい」

  • 2022-11-14
  • メーカー 中間管理職 Aさんのお悩み

メーカーの事業企画部で中間管理職をしています。わが社は社長の一声のワンマン経営で大きくなった組織という感じの会社 です。先日、上司を飛ばして、社長から直接私に無理難題の指示がありました。複数名の上司に相談しましたが、誰もリーダーシップを取ってくれそうにありません。会社の事業としてどうやって進めるべきか、悶々と一人で考えています。どうしたらよいでしょうか。

A1
「頼まれごとは試されごと」

上司を飛ばしての指示は原則に反していますから、社長はあなたへの指示について、すみやかにあなたの直属の上司に伝えないといけないと思いますが、そこはいったん置いておきまして…
無理難題と判断したのはご自分ですね?社長は無理難題とは思ってはいないのではないでしょうか。あなたならできると考えて指示をしていると思います。
頼まれごとは試されごと」という言葉があります。頼まれごとは期待されていることですから「チャンス到来」と考えて、受け入れてみてはいかがでしょうか。消極的な気持ちではやる気が起きてくれませんから。さらにその仕事で結果を出せば、大きく評価されることに繋がると思います。

部下のことは上司に責任があり、社長から命じられたのならなんとかしてあげなければいけない。上司にその意識があるかどうかはわかりませんが、「社長からこんなことを指示されてしまいました」と消極的態度で話すだけでは上司に動いてもらうための説得力には欠けるように思います。
まずは指示されたことをよく分析して、自分なりの解決策を作成してから上司に示すことで、上司も乗ってくるはずです。ただ一人で考え込んでいても解決は難しいですが、「このように考えてみましたが、いかがでしょうか」と相談すれば、きっと力になってくれるはずです。

会社という組織では、指示には忠実に従うということが大切です。またフォロワーシップも大切です。フォロワーシップというのは、自衛隊では補佐道と呼びますが、会社のため、上司のためにふるまう行動指針です。

今回のまとめ

  • 頼まれごとは試されごと
  • 上司を動かす、説得する力を身につける
  • 上司にはフォロワーシップに徹する

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回答者: 呑田好文

元陸上自衛隊レンジャー教官。2002年退官(陸将補)
2018年よりアメリス顧問。2024年2月より同取締役。サロン・ド・アメリス講師

毎週土曜日+α近所の居酒屋に通ってます。他愛ない話で盛り上がるのが最高です。

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