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中間管理職板ばさみ相談室
板挟みの悩み多き中間管理職。あなたの悩みが、みんなのヒントに!?
1000人規模の自衛隊の元指揮官、大企業の顧問を長年経験した組織運営のベテランが、
あなたのお仕事の悩みにお答えします。
Q12
「叱責は愛なのか、そうではないのか」
- 2023-05-22
- ラジオ番組制作会社AD Lさん(30代)のお悩み
社長とそりが合わない上に、激務で仕事が楽しくありません。
勤務先は、FM番組の制作ということで、音楽がすごく好きだったり、アーティストに詳しかったりする芸術肌の方が多い職場です。
社長もそのような方を好まれており、私は一般企業での経験が多いゼネラリストタイプのせいか「個性がない」であるとか「番組作りへの熱意が足りない」との見方をされていて、実際そのようにきつく言われることがしばしばあります。
採用前の面談では、じっくり話を聞いて私のことを理解して採用してくださったと思います。ただ、社長のあたりが強いのは私だけではなく、その時々でターゲットにされる社員は変わり、別室に呼び出され叱責されることはよくある光景です。
ラジオ局やスタジオで深夜までの勤務なども多いのですが、会社に戻り、社長から半ばいじめに近いようなものの言い方をされると、とても疲れます。
社長は社員の仕事は良く気にかけていて、良い番組だったと褒めていることもあります。目をかけてくれているから、言葉をかけてくれるんだとポジティブに考えるにはどうしたらよいでしょうか。
A12
社員になったら関係性は変わります
採用前の面接ではじっくり話を聞いてくれて、入社当初は良い関係だったけれど、ということですね。
面接のときはお客さんです。仕事をしていくと身内になり、上下関係が生まれ関係性が変わります。それが仕事を楽しくないと感じるきっかけになったのですね。
あなたは、社長との関係に影響を受けていますね。そしてあなたは、社長を好んでいると思います。なぜなら、このお悩みを聞くかぎり、社長は会社のため従業員のために言いにくいことを言ったり、叱責したりしていて、でたらめな言動をしているという感じはしないからです。
社長のあたりが強かったり、叱責したりしているのは、悪意からではなく、善意から出ている言動だと思われます。つまり会社のため、個々の社員のために出ている言動です。
ポジティブに考えるためには、一案として社長の良い面を箇条書きで書き出してみるのはどうでしょうか。人のよいところを見る、見つけることです。
心の状態を平静に整えて、良いところを見るようにできたら、段々と心がうきうきワクワク楽しい状態になるでしょう。
社員の仕事をよく見ていて褒めてくれることもあるので、決して悪気のある社長ではないようです。社長は言いにくいこともあなたのためを思って言ってくれていると思うことですね。期待の大きさのあらわれだと理解してみてください。
次の3つにチャレンジしてみてください。
- 社長の性格を知る(理解する)
- 社長の良いところを見つける努力をする
- 一生懸命社長の補佐をする
まずは、初心に立ち返ってみましょう。
今回のまとめ
- 良い関係性のためには、自分を知ってもらうだけでなく、相手を知ることが大切です
- 心を良い状態に整えて、相手の良いところに目を向けましょう
板ばさみ相談室では皆さまからのお悩みを募集しております。
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回答者: 呑田好文
元陸上自衛隊レンジャー教官。2002年退官(陸将補)
2018年よりアメリス顧問。2024年2月より同取締役。サロン・ド・アメリス講師。
日本のあちこちで地震が頻発していますね。
災害時には、「日頃やっていないことはできない」のです。ですから、地図上の場所を知っておくだけでなく、広域避難場所まで実際に歩いてみるなど、体験をすることが大切です。