仕事の精度を上げ、しかも楽しくする「プロセス」、現場任せになっていませんか?
仕事とは、目の前の業務を片付けることではなく、前後の「プロセス」を含めて知ること。そして、そんな全体感を持つことが仕事の精度を上げ、楽しさにつながります。
私の場合、ふと「自分のアウトプットは、誰かにとってのインプット」、という、考えてみればあたりまえではあるものの、意外と意識されていない事実に気づいた時、そんな「プロセス」の重要性を確信したものです。
「意外と意識されていない」と述べたのは、こんな大事な「プロセス」であるにも関わらず、それが現場任せになっていて、全社的な仕組みになっていないことが多いからです。
皆さんの会社でも、自分なりに工夫している現場もあれば、数十年前と同じやりかたを踏襲し続けている現場もある、そんな温度差を感じたことはありませんか。
逆に言えば、「会社として一番良いプロセス」を、各現場に配布すれば、誰もが効率的に、しかも、楽しく仕事できるはずなのです。
あらゆる会社が抱えている問題を本質的に解決しうるのが「プロセス」
私は、前職である日本政策投資銀行時代から、「プロセス」をキーワードに仕事をしてきました。
統計事務について、データベースを構築して最適化・全社展開をしたり、案件モニタリングの専門チームを立ち上げたり、CRM システム・電子文書管理システム等の企画・開発・導入から、現場発の業務改善を組織的に継続する仕組みづくりを行ったり、業務企画部門および設立に携わったアセットファイナンス子会社での業務基盤作りをリードしたりする中で、よりいっそう「プロセス」の重要性や改善効果を確信。
それを研ぎ澄ませるかたちでアメリスでは、プロセスコンサルタント/ビジネスアナリストとして、大手建設業様のコーポレート業務や、大手印刷会社様の受託業務のプロセス整備などを担当してきました。
これらの経験で再認識したことは、業種は違えど、どこの会社も抱えている問題の本質は似ているということ。やはり、どんな仕事も、因数分解していけば「プロセス」の集合体なのです。
業務改革・その後も変わり続けるためのプロセスコンサルタント/ビジネスアナリストの存在意義
プロセスコンサルタント/ビジネスアナリストというのは、日本ではまだ聞き慣れない役割かもしれませんが、企業特有の細かい業務・深い背景と同時に、外の専門家から客観的に見たからこそ気づく全体最適のToBe像もあるので、両者の視点を併せ持つプロセスコンサルタント/ビジネスアナリストの存在は、業務改革において大きな意義があります。
また、業務とは、常に変え続けるもの。業務改革プロジェクトが終了しても、そこで終わりではありません。環境の変化に即座に対応していくため、改善し続ける仕組みが欠かせないからです。そんな変化のスピードが増す中で、実は欧米企業では、社内に私たちのようなビジネスアナリストを抱えることがトレンドになっています。
そこでアメリスでは、お客様のプロセスを整理する過程で、社内ビジネスアナリストの育成と組織作りも行い、内外からの変革をサポートするソリューションを提供しています。
顧客の囲い込みを行い、クロスセル・アップセルで長期に亘る契約で稼ぐのが近年のビジネスモデルのお手本になっている中で、お客様が自律的な業務改革を行える支援で結果的に手離れしていく私たちアメリスのやり方は異質に思えるかもしれませんが、これが激動の時代に求められる、日本流カイゼンのスタンダードだと信じています。
プロフィール取締役 長久 晶子
- 1998
- 青山学院大学卒
- 1998~2019
- 日本政策投資銀行
- 2017~2019
- DBJアセットマネジメント株式会社
- 2019~
- アメリス株式会社
- 2021/10~
- アメリス株式会社 取締役
日本政策投資銀行では、国際部、信用リスク管理部を経て、アセットファイナンス部にて、当社代表である橘高と共に案件実行のプロセス、モニタリング体制を構築。その後、同行業務企画部にてCRMシステム、電子文書管理システム等の企画・開発・導入および業務改革に従事。
DBJアセットマネジメント株式会社出向中は、急激な業務拡大を支える基盤となるルール、システムの整備にかかる企画・推進業務に従事。
上記経験を基に、アメリス株式会社では、金融業界などの企業における業務基盤整備案件に取り組むとともに、社内組織体制の整備を担う。