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Amelys Journal

プロセスコンサルタント/ビジネスアナリストの業務改革メソッド③
シニアコンサルタント 美馬 拓人 必要なのは、
「目的」「見える化」「勇気付け」

  • 2022-06-13
  • 業務改革メソッド

前職のメガバンクにて5年間に亘る店舗改革や、アメリスにて金融グループの業務改革・組織改革などに携わった経験から、私なりに提唱する「業務改革において絶対やるべき3つのアクション」は、「考え」「考え」「声に出す」です。これらは、当たり前に見えますが、実行することでその有り難さに気付いたものです。

1. 「何のために何をするのか?」を考え抜く

業務改革においては、「従来のやり方を変えたくない」などといった反対意見から、「どちらかを選ばなければいけない」といった我慢や難しい決断を求められることもあります。業務改革とは、経営が決心した「目的」に向けて組織を変えていく取組みですので難題にぶつかるのは当然です。

そんな時に必要になるのが、「何のために何をするのか?」というそもそも論から問題を考え抜くことです。目的に立ち返って意思決定できるので、その都度難題を乗り越えていくことができます。

この問いは、難題にぶつからずとも、常に考えておくべきことです。是非、今取り組まれているお仕事一つ一つについて「何のために何をしているのか?」を考え抜いてみて下さい。

2. 「楽しむ」ことを考える

業務改革において「生産性の向上」が先か?「仕事が楽しくなる」が先か?と、聞かれることがあります。

業務改革により生産性が上がることで「仕事が楽しくなる」というケースもありますが、「仕事を楽しむ」ことで結果的に生産性が改善されていくというケースの方が、圧倒的に多いです。

では、どうすれば皆は「仕事を楽しむ」のでしょうか?
そこを本気で考えるのです。組織や業務内容、状況等によって「仕事が楽しい」の定義は異なるかもしれません。
しかし、どんな時でも「仕事が楽しい」状態であるための前提条件は、「お互いのやっていることがわかるようになっている」ことです。ブラックボックス、背中を見て覚える、タコツボ、独裁……業務が見える化されていない状況で仕事が楽しいことはまずありません。
いま目の前にある業務は、「お互いのやっていることがわかる」ようになっていますか?
是非、「どうすれば仕事が楽しいのか?楽しくなるのか?」を「業務の見える化」を切り口に考えてみて下さい。

3. 「よし、やろう!」と声を出す

業務改革は、入口では「難しそうだ」「失敗が怖い」などという気持ちになる人も必ずいるものですが、そこであなたが「よし、やろう!」といって前向きに取り組むだけで、組織内に勇気が醸成され、弾み車のように改革が加速し、成功確率も上がっていきます。

改革とは、えてして抵抗や軋轢が起こるものです。だからこそまずは、改革の担い手たちが、誰よりも「前向きに」取り組む姿勢を示し、皆を勇気づけなければなりません。そんなコミットメントこそが共感をよび、皆をワクワクさせてフォロワーを増やし、大きなムーブメントになっていくのです。

戦略論も大事ですが、こうした組織づくり、特に「勇気付け」が業務改革において不可欠な要素なのです。
是非、「よし、やろう!」と今すぐ声を出してみて下さい。きっと新たなフォロワーが出てきてくれるはずです。

プロフィール美馬 拓人

2008
大阪大学卒
2008
株式会社三井住友銀行銀行 入行
2021~
アメリス株式会社 入社

メガバンクにて、コーポレート部門(財務部、法人統括部、リテールマネジメント部、事務統括部)からフロント部門(RM大企業営業)まで幅広く業務を経験。
加えて、中計の柱となった「店舗改革プロジェクト」において、法個業務のシェアード化のリーダーとして、これまでにない全行的規模でシェアード化を進め、プロジェクトを遂行・完了。
上記経験を活かし、アメリス株式会社では、金融業界における業務基盤整備のプロジェクトに従事。

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