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中間管理職板ばさみ相談室

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1000人規模の自衛隊の元指揮官、大企業の顧問を長年経験した組織運営のベテランが、
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Q8
「年下の上司に気を遣わせたくない」

  • 2023-03-06
  • 総合商社営業職 Hさん(40代)のお悩み

商社の営業職です。
家族帯同の数か国での海外赴任を経て、日本に帰国し、新しい事業部の立ち上げにかかわることになりました。転勤や残業ばかりでしたので、家族への負担が大きかったこともありますが、コロナ禍で自分自身の働き方についても考え直す機会が増え、出世したいという気持ちはここ数年で一気にトーンダウンしました。
そして新事業部の立ち上げに際し、社会人人生で初めて自分よりも年次の若い上司の元で働くこととなりました。
自分自身はそのことを気にしていないのですが、指示が出しにくい等、上司には気を遣わせたくないと思っています。年下の上司への接し方について、アドバイスいただきたいです。

A8
補佐道を知り、真摯に仕事をする

年下の上司に仕えることはとても重要です。なぜかというと、あなたの人間性が問われるからです。

積極的に上司を補佐しましょう。年上、年下、年次など関係なく、上司に一生懸命誠実に仕える態度が大事です。その仕事ぶりに、あなたの人間性を問われていると考えましょう。

上司に仕える心構えの基本としては、以下4つが挙げられます。

  1. 積極的に補佐する
  2. 上司と意見が違う場合もあるので、コミュニケーションをしっかりと
  3. ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を密にする
  4. 意見を述べるときは、最終的には上司に快く従う心構えを持つ

年下の上司という意識が問題ですね。年齢に関係なく、会社のために頑張ること、真摯に仕事をしているだけです。それが結果的に、上司に気を遣わせないことになります。
あなた自身が気を遣いすぎないようにしましょう。

今回のまとめ

  • 上司に仕える心構えの基本を知る。
  • 仕事ぶりに人間性は現れる。

<ポイント>「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」の「本質」

「ホウレンソウができない部下がいる」という悩みを抱える方が多いようですが、それは「自分中心」の考え方です
私が在籍していた自衛隊組織では報告がとてもうまくいっております。それはなぜかというと、任務が与えられたら、現状と進捗をセットで適時適切に上司に報告するという教育が浸透しているからです。

適時適切に報告するといっても、そのためには判断力と、さらに全体を把握して、報告のポイントがどこにあるかを押さえていなければなりませんので、実は「報告」とは、とても難しいことなのです。

「報告の本質」は「相手が何を望んでいるかを考える」ことと言えるでしょう。

部下の「ホウレンソウ」が出来ていないと思う前に、自分が率先して相手の気持ちになり「ホウレンソウ」を実行してみましょう。たとえば、部下から何か質問があったときには、すぐに答えてあげるということです。

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回答者: 呑田好文

元陸上自衛隊レンジャー教官。2002年退官(陸将補)
2018年よりアメリス顧問。2024年2月より同取締役。サロン・ド・アメリス講師

私の名前「好文」の由来は、「好文木」という梅の別名で、晋の武帝が学問に親しむと花が開き、怠ると開かなかったという故事にちなんでいます。
梅は寒い冬を耐え、花を咲かせることもあり、努力できる人になってほしいという願いが込められているようです。

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