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中間管理職板ばさみ相談室

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1000人規模の自衛隊の元指揮官、大企業の顧問を長年経験した組織運営のベテランが、
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Q5
部署内の人間関係に問題が起こってしまいました

  • 2023-01-23
  • メーカー生産管理部課長 Eさん(30代)のお悩み

生産管理部にて、課長職をしていますが、部下の間での人間関係調整に悩んでおります。 私の部下は、主任が3名おり、その下に一般社員・パートタイマー16名という構成です。計20人の組織を束ねています。

業務は、一般社員・パートタイマーの区別なく、できる人が担当することになっており、その点において責任の重さ、勤務時間、業務にはほぼ差がありません。しかし、給与には明確な差があり、不満を抱くパートタイマーもおります。

先日、パートタイマーAさんが「一般社員になりたい」と申し出てきたので、今の業務に加え、一般社員になるために習得してほしい業務を提示しました。その業務を習得出来たら一般社員に、という条件で進めようとしたところ、Aさんに習得してほしい業務を現在担っているパートタイマーBさんが「仕事を囲い込み、教えない」という態度をとるようになりました。さらにパートタイマー何名かが結託し、社員になりたいという人の足を引っ張るようになってしまいました。

元々は、社員に対するやっかみであったのが、いつの間にか、パートタイマー同士のやっかみにすり替わっている状況に、どのように対処すべきか悩んでおります。

A5
常に公平に扱う

差があるのが給与だけ、というのは不平不満の元になりますね。人間関係がうまくいかないと仕事の効率も下がってしまいます
課長として解決すべき問題としては、今回の場合やっかみを生むきっかけとなっている処遇の見直しです。
社員とパートタイマーの仕事をしっかり切り分け、給与体系を見直し、社員の業務内容をパートタイマーに明示して、社員登用の機会をパートタイマーに均等に与えなければなりません。

社員になりたいという要望に個別に対応していると、一般社員になりたいというパートタイマーだけが優遇されているのでは?とやっかみや妬みが生まれます。これはなかなかやっかいな問題で、一度生まれてしまうと解決に時間がかかることが多々あります。そのようなことにしないためには、全員を常に公平に扱うという管理職の姿勢、態度が大切です

3人の主任が部下におられますから、その3人をうまく使ってみましょう。指導体制を作り、研修、懇親会などコミュニケーションの場をたくさん設けさせ、チーム内での意見交換や不平不満を口に出せるような環境作りを心がけるのです。
今回のことは、元々あった不平不満が顕在化しただけだと思います。
日頃からパートタイマー同士の人間関係をよく観察し、把握するようコミュニケーションの場を努めて多くしましょう。

今回のまとめ

  • 特別扱いに見られるような行為は避け、常に公明正大に接すること
  • 人事・処遇の問題の是正には優先して取り組む
  • 日頃から部下とのコミュニケーションの場を多くもつ

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回答者: 呑田好文

元陸上自衛隊レンジャー教官。2002年退官(陸将補)
2018年よりアメリス顧問。2024年2月より同取締役。サロン・ド・アメリス講師

川沿いの散歩が定番。孫からのプレゼントのウォーキングシューズが自慢です。

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