大好評の板ばさみ相談室が、ついに音声コンテンツになって登場!
移動中やお昼休みなどに、ぜひお聴きください。
中間管理職板ばさみ相談室
2022年11月のコーナー開始から、4か月が経過した「板ばさみ相談室」。
今回は番外編として、今までにいただいたお悩みを振り返りながら、
回答者である弊社顧問吞田とコーナー担当者前山の対話形式でお送りします。
番外編
- 2023-03-27
- 前山
- 中間管理職板ばさみ相談室も11月の開始から、4か月が経ちました。今までいただいたお悩みを振り返りながら、お話をお伺いできればと思います。よろしくお願いします。
- 吞田
- もう4か月経ったんですね。よろしくお願いします。
左: アメリス顧問吞田 右: アメリス前山
- 前山
- 第8回まで、様々な中間管理職の方のお悩みにお答えくださいましたが、悩みの傾向として共通して吞田さんが感じることなどありますでしょうか。
- 吞田
- 全体的に「自分中心」の悩みという感じはしますね。客観的にみたら、勝手に悩んでいるような。
「自分はここまでやったのに」と相手に依存しているとでもいいましょうか。
習慣として自分に非がないのかを振りかえるということ、相手の立場に立って考えるという視点は大切です。 - 前山
- 悩んでいるとき、特に仕事のこととなると毎日ですから、そういう視点を持ち続けられる人は少ないですよね。
- 吞田
- 戦略的思考と私は言っていますが、「大局的、客観的、長期的」に物事をみること、目の前のことにこだわらないことですね。
「悩み」そのものは物体ではないから、形がないですよね。
自分が勝手に作り上げたものだということです。考え方を変えれば、悩みを悩みでなくすことができるんです。 - 前山
- 今年のアメリスカレンダーにも取り上げさせていただいた「人生はあなたの自由に任されている。苦しさも楽しさも、悲しみも喜びも。」ということですね。
- 吞田
- 悩みの渦中にあるところから少し離れて、自分も相手を悪くみていたなぁ、とか自分は正しくて相手に非があるという考え方をしていたなぁ、と自分を振り返ってみることも大切ですね。要は、時々自分を省みることです。
- 前山
- 第7回では「昇進したくない」という悩みがありました。「わかる!私も出世したくないです」とか「まさに昇進したがらない部下を持っています」という反響がありました。
- 吞田
- 大学の職員の方ですね。努力しすぎたら、昇進するのではないかとセーブしてしまうのは、ちょっと違うかなと思いますね。今持っている力を伸ばしていくこと、成長は大切だと思います。
自分のライフスタイルに合わせた働き方の選択ももちろん大切ですね。一生懸命働くことはどの立場であってもできますから、役職と比例するものではないと思います。
板ばさみになっている人の大変さは良くわかりますが、基本的には自分以外の人の手本となるように仕事をするということに尽きるでしょうか。 - 前山
- 第4回のカメラオフで会議に出席する部下に悩む方に対しては「あたりまえ」という考え方をしないようにということだったのですが、これもなかなか難しいですね。「あたりまえ」を減らすということは、「あたりまえ」という見方に立たず、違和感、そのモヤモヤをちゃんと言葉にして、伝える努力が必要ということでもありますよね。
- 吞田
- そうですね。先ほどもお話したように「あたりまえ」と感じている自分を省みる視点がいりますね。
- 前山
- 板ばさみなので、当然かもしれませんが、多くの悩みがコミュニケーションに関係することです。部下を持ったらどうコミュニケーションをとればいいのでしょう、と中間管理職になったばかりの方から質問されることもあります。コミュニケーションのコツとはなんでしょう。
- 吞田
- コミュニケーションの基本は信頼関係です。信頼関係をまずは作って距離を縮めると仕事がしやすくなります。
- 前山
- それは、雑談や仕事に関係ない会話で作るということでしょうか。
- 吞田
- そうです。ちょっとした会話の積み重ねです。1回会って話すより、3回会って話した方が親密になりますよね。人間関係は、味付けが必要といいましょうか、くだらない話でも大事なんです(笑)
初対面の人には、面白い話をして「笑い」ができると、一気に親密になります。 - 前山
- それはハードルが高いかも。(笑)
- 吞田
- 理屈理論じゃなくて、遊びが必要ということですね。
人事評価など考えましても、仕事ができるけど、上司とあまり話してない人は評価が低かったりするんですよ。話した回数が信頼関係に結びつくということだと思いますね。
コミュニケーションは人生の成功哲学ですから、そう簡単ではないです。ただ、本からは学べないですから、経験の引き出しをたくさん持つということになりますね。 - 前山
- なんでも話せる仲間というのを持つのは難しいことですが、真面目な人ほど自分で解決しようとしてしまうので、意識的に周りと会話をすることが大切ですね。
これからも様々な板ばさみのお悩みに、吞田さんに寄り添っていただければと思います。
引き続きよろしくお願いします。 - 吞田
- 私で助けになるのなら、喜んで。
私の回答が正しいかどうかはわかりません。
こんな人がいたな、こんな難しい人がいたな、という体験に照らし合わせて話しているんですが、間違っていることもあるでしょう。
ただ、皆さんの悩みは誰かが過去にきっと同じような悩みを経験しているはずです。
どこかにサンプルがあるので、それを引き出しから取り出せばいいんです。 - 前山
- 経験値が上がると、自分の過去に答えがあるかもということですね。
今悩んでいる方が、上司になれば、自分が部下だった時の悩みを知っているということになりますから… - 吞田
- そうですね、部下が悩んでいるということを知っておいて、寄り添ってあげることですね。
いい上司に恵まれるとのびのびと仕事ができるんですよ。
上司のたった一言で癒されることもある。
「よくやってるね」とか言わなきゃ伝わらないですよね。「そう思ってた」じゃなくて、言葉にして伝えないと。
- 前山
- こちらを読んでいらっしゃる方で部下をお持ちの方は、ぜひ積極的に声掛けをしていただきたいですね。(笑)
- 吞田
- 「自分は一人で乗り越えてきたんだから」と思わずにね。(笑)
板ばさみ相談室では皆さまからのお悩みを募集しております。
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アメリス前山のひとこと
対話形式の番外編をお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。
呑田さんは、臨機応変にオンライン会議も使いこなしていて、さすが元レンジャー部隊です!
次回は、また通常のお悩み回答に戻ります。今後も「中間管理職板ばさみ相談室」をどうぞよろしくお願いいたします。