中間管理職板ばさみ相談室
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1000人規模の自衛隊の元指揮官、大企業の顧問を長年経験した組織運営のベテランが、
あなたのお仕事の悩みにお答えします。
Q4
「カメラオフで会議に参加する若手にモヤモヤ」
- 2023-01-10
- 広告制作会社課長 Dさん(40代)のお悩み
制作会社の管理職をしておりますアラフィフです。
私の部下には20代のスタッフが5名程おりますが、この数年でフルリモート勤務に移行し、価値観の違いによる悩みが生じています。
例えばオンラインミーティングで、カメラをオフにしている部下がおり、話が伝わっているのか分からずもどかしく思います。オンにするよう強制してよいものかどうかも悩みます。
先日は、数日前に休暇を終えた部下とオンラインでやり取りをしていたところ「実はまだ帰省先にいます」と言われました。確かにどこにいても仕事はできるのですが「さすがにそれは良くないのでは」と、同世代の管理職同士でザワついたことがありました。
自分の価値観では“当たり前”でも人には通じないということが、フルリモート下で明らかになってきたと感じています。今後そのような価値観の違いにどう向き合うのが良いでしょうか。
A4
「当たり前」という考えを捨てよう
リモートでもオフィスでも、仕事ができていれば問題ないという世の中になってきました。
オンラインで、部下の顔が見えていないと不安になりますか?
まず、カメラやマイクをオンにすれば、解決する問題かと考えてみてください。
解決するのであれば、オンにすればいいと思います。
そのためには、オンライン会議の指示をしっかり出す必要があります。
いつ誰とどういう目的で、何を議題とするのか。そして、参加者はカメラをオンにすることと指示すればよいのです。
それでもオンにしない場合は、理由を聞いてみましょう。理由が妥当であれば、納得できますね。対立をする必要はありません。
オンでもオフでも、会議中にしっかりと話が伝わっているかを知るためには、積極的に質問を投げかけてみるのが有効です。
仕事がオンライン環境ででき、明確なルール決めがないのであれば、帰省先で仕事を再開していた人には、非はありません。
50代の「当たり前」と若い人の「当たり前」は違います。当たり前という言葉で片づけるのは、大間違いです。
特に50代からは頭がさび付かないよう、常に自分を顧みて、新しいことへの興味、好奇心を失わず、若い人との価値観の違いがあることを意識することが大切です。
今回のまとめ
- 何かを思うようにやらせたかったら、きちんと指示を出すこと。それが管理職の務め。
- 「当たり前」という意識は諸悪の根源
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回答者: 呑田好文
元陸上自衛隊レンジャー教官。2002年退官(陸将補)
2018年よりアメリス顧問。2024年2月より同取締役。サロン・ド・アメリス講師。
川沿いの散歩が定番。孫からのプレゼントのウォーキングシューズが自慢です。