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Amelys Journal

時代の変化に強い企業を創る次世代のBPOとは?
パソナHRソリューション×アメリスが 実現する「BPR+BPO」スタイル

  • 2022-09-06
  • スペシャル対談

人事労務管理BPOサービスのリーディングカンパニーであるパソナHRソリューションと、業務改革のプロフェッショナルであるアメリス。両社がタッグを組んだ新しいサービスによって、人事業界、そして企業経営にはどのような価値がもたらされるのだろうか。パソナHRソリューション 取締役副社長執行役員の吉永隆一氏と、アメリス株式会社代表取締役橘高康朗が、「BPR+BPO」が生む企業の成長や、新サービスから広がるHRやビジネスの可能性について語った。

※BPOとは…Business Process Outsourcing
特定の業務(業務プロセス)を専門業者に外部委託(アウトソーシング)すること。

※BPRとは…Business Process Re-engineering
業務本来の目的に立ち返って既存の組織や制度を抜本的に見直し、プロセスの視点で、
職務、業務のやり方、システム等を再構築(リストラクチャリング)すること。

プロフィール

右: 株式会社パソナHRソリューション 取締役副社長 吉永隆一様
左: アメリス株式会社 代表取締役 橘高 康朗

1人事労務管理はいま、
内製化からBPOへの流れが来ている

橘高
今日は、人事労務管理BPOのリーディングカンパニーのパソナHRソリューション様と、業務プロセスの専門家であるアメリスによる「BPR+BPO」サービスについて、吉永様とお話ししたいと思います。我々も、お客様がBPOを行う前段階としてBPRや業務の整理をすることが増えているのですが、BPRの意義を、お客様側が十分に理解されていないケースもあります。
吉永
BPRもBPO、どちらに関してもそうですが、未だに多くの企業で、バックオフィス系の業務を内製化する文化は根強いです。ただ、私たちが支援している人事分野では今、アウトソースや、労務管理のデジタル化に踏み切る経営者も増えていますよ。
橘高
やはり、内製化ではビジネスが成り立たない状況になっているからでしょうか?
吉永
労働人口が減り採用も厳しくなっていますから、過去の延長線をやめて、構造改革を目指す会社が非常に多いですね。それに今、人事部に求められる役割は多様化しています。従業員のモチベーションやエンゲージメントを高めると同時に、パフォーマンスや生産性を上げて売上アップを目指すという役割も、人事部が担っているんです。
橘高
通常業務である労務管理に加えて、戦略面の役割も担うわけですね。
吉永
ですから私たちは、人事部がオペレーションやムダな業務に追われることなく、戦略人事やコア業務に集中できる環境を作るご支援をしています。BPOに限らず、RPAやクラウドツールの導入なども含めたあらゆる手段で、人事部のパフォーマンスを向上することが、私たちのゴールです。
橘高
パソナグループも本社を淡路島に移転されましたが、コロナ禍でのリモートワークの普及も、内製化文化を見直すきっかけになったのでしょうか?
吉永
リモートワークでの新しい人事業務のスタイルを模索している会社も多いです。紙書類が多くてリモートワークができないという課題に直面してBPOやシステムを導入する企業も増えました。そういう意味では、コロナやリモート化といった外圧は、BPOへと舵を切るチャンスと言えますね。

2なぜBPOの前にBPRが必要なのか?

橘高
一方で、業務の可視化ができていない中で、BPOさえすれば何とかなるという考えを持っている方もいると感じます。人事のスペシャリストに労務業務を委託すればコア業務に集中できますが、その前段階として、業務全体を把握して管理監督した上で、自分の意思でここを外注するという形で進めるのが理想です。業務を見直して、マニュアル化、業務フロー図作成などによる業務の可視化・構造化を行って、そこから抽出した課題を整理した上でBPOをしなければ、BPOの効果は十分に得られません
吉永
私たちは人事分野の専門家ですから、BPOの際に、人事業務のこの部分を効率化できるかなとか、ここにメスを入れるべきだということに気付くことはあります。ただ、会社の業務全体を見渡すと、規程や全体のプロセスなど、人事業務以外にも影響のある課題がたくさんあります。ですので、業務全体を可視化し、再設計しないと、本質的に課題を解決することができないのです。

橘高
吉永さんは、BPR+BPOのタッグを組む相手として、なぜアメリスを選ばれたのでしょうか?
吉永
業務プロセスの専門家集団というのは、実はとても稀有な存在です。それを担える人材自体が少ないですから、業務プロセスのプロフェッショナルであるアメリスさんとのパートナーシップは、お客様に価値を提供するためにも、とても重要だと思っていますね。
橘高
ありがとうございます。そう言っていただけると、とても嬉しいですね。

3BPOを検討するときこそ、
組織を強くする最大のチャンス

橘高
BPR+BPO の具体的な流れとしては、まずは業務の全体が分かる「業務全体マップ」を描きます。そのうえでヒアリングや既存資料を用いて「業務の見える化」、いわゆる業務の棚卸しを行います。すると、そのうち何をアウトソースして、どのコア業務に集中すれば長期的なメリットが生まれるか、経営層と現場レベルでの判断が可能になります。それこそが「業務見える化改革」を含む、BPR+BPOスタイルのポイントです。業務の可視化、さらには仕組み化をして業務を長期的に安定運用可能な形にしたうえで外部へ委託するから、正確な効果測定もできます。
吉永
可視化することで、新しい発想や気付き、アイデアも生まれますよね。それに、業務が見えていないと、アウトソースの判断もできませんから。
橘高
まさにそこですよね。全体が見えていないから人に任せるのが怖いという気持ちも生まれます。見えるようになれば、任せる勇気も湧いてくるんです。

吉永
それに、BPR+BPOは、後からBPRだけを付け足すことはできないので、最初から取り組むことに意味があります。仕組み化と専門性がうまくかみ合うことで、よりBPOの成果が上がります。
橘高
私たちが取り組んでいる業務プロセスの再構築は、本質的には強い組織を作るための支援だと考えているんです。実際に提供しているのは、マニュアル作りや業務の伴走、研修ですが、強い組織はどうすれば作れるのかを考えると、おのずとBPRが必要だと理解できるのではないでしょうか。強い組織は、実は仕組み化、定期業務化によって作れます。我々は、定期業務の作り方や最適な周期の設定について豊富なノウハウがあるので、パソナHRソリューションさんと共にお客様に提供して、強い組織作りをサポートしていきたいですね。
吉永
標準化された業務はどこでもできるし、人的ミスも減ります。人に紐づいている業務を仕組み化して生産性を上げていくことで、人が替わっても業務が滞ることのない、強い組織が作れますよね。アフターコロナの成長を見据えている経営者や人事部長は、強い組織や強い個人を作るという意識や、今までと同じ人事の考え方ではダメだという危機感を持っていると思いますよ。
橘高
その意識が浸透している会社は強いですよね。これからのBPOは、業務の標準化とセットで行うべきです。コストなどの短期的なメリットだけでなく、BPR+BPOの「仕組み化」が実現する、長期的な企業の成長に、目を向けてほしいですね。

4既存のBPO体制の見直しも好機になる

橘高
パソナHRソリューションさんとアメリスがタッグを組んでサービスを提供したある企業さんは、以前は、業務を整理せずにすべての業務を別のBPO会社にアウトソースしていたそうですね。
吉永
そうです、そのお客様は長い間、人事関連のオペレーションをほぼ委託していたので、部内に業務を理解できる人がおらず、業務の全貌を把握できていないことに危機感を感じられていました。そこで、BPOとセットで業務の可視化も行うという、弊社のやり方に切り替えていただいたのです。
橘高
「わからない」という状態からまずは抜け出すことが重要ですよね。管理監督ができるようになれば、業務が安定して、世の中の変化にも対応できるようになります。
吉永
そうですね。人事部のオペレーションを起点に会社を変えていくという視点で、BPO体制を見直すという会社さんも、今後増えていくと思いますね。
橘高
BPR+BPOは、離職率の低下や、社員のエンゲージメントアップにも効果があるんです。あるお客様が、業務の可視化を通して自分の仕事の価値が改めてわかったとおっしゃっていました。業務の可視化が進んでいる部署とそうでない部署では、業務の可視化が進んでいる部署の方が離職率が低いというお話しもよく伺います。業務の仕組み化が、働きやすさや、モチベーション向上にも影響しているようです。

5勇気をもって“業務みえる化改革”に
踏み込む企業こそ強くなる

橘高
パソナHRソリューションさんは、人事業務を受託するだけではなく、ノウハウを顧客に浸透させることで人事部を強くしますよね。今後ありえるイノベーションや予想できるリスクを見据えて、3年後にはこういったオペレーションチェンジが必要だといった将来に向けた提案もできるのが、吉永さんたちの強みだと思います。人事部や部長さんをムキムキに鍛え上げるイメージがありますね(笑)。
吉永
ありがとうございます(笑)。今後も協力して、さらに人事部長ムキムキ化計画を進めましょう!
橘高
いいですね! そういったオペレーションチェンジの提案に対して、経営者や人事部長が、判断ができるのか、その覚悟が重要だと思います。
吉永
現場は、今の業務を外注して、その時間で新しいミッションを始めようと言えば当然、拒否感を覚えますからね。BPRもBPOも人事部の主管の方々の工数やパワーがかかりますが、BPRやBPOによって時代の変化に対応していこうと考えている経営者や人事部長がいる会社は成長しています。私たちのご支援で、そういう会社をどんどん増やしたいですね。
橘高
アメリスは、仕組み化、習慣化の部分のノウハウが豊富ですので、お任せください。これからも一緒に、BPR+BPOの力で、日本企業が強くしていきましょう。
吉永
「アメリス入ってる」な企業を、一緒に増やしていきましょう!
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