「個人を超えた課題」の解決
アメリスへ入社した主な理由でもあるのですが、私は元々「個人を超えた課題」に興味がありました。個人を超えた課題とは文字通り、個人の力だけでは解決が難しい課題です。全体の仕組みやルールを根底から変えていくことで、その解決をしたいと考えていました。
個人を超える課題へ最初に興味を持ったのは、私が大学院生のとき。研究活動の中で、高校教員の方々へ進路指導をテーマにインタビューをする機会がありました。そこで聞かれたのは、進路指導に関して多くの先生が課題を抱えていること、そしてご自身の力だけでは限界を感じている方が多いことでした。先生個人がいくら進路に関する知識を持っていても、指導力を鍛えても、生徒の進路は先生の力量だけに影響を受けるわけではありません。生徒自身の学力や家庭の経済的事情、学校全体の方針など、要素は様々。個人ががんばるだけでは解決できないことがあり、それはより広い枠組みを変えることで変えていけるかもしれないと私は考えました。組織内の仕組みやプロセスを変えたり、マネジメント方法を変えたり。できることを考えたい、自分でもやってみたいと思ったことが、今の仕事にもつながっています。
組織での経験を、お客様の課題解決に活かす
大学院での研究を通じて教育現場のマネジメントに興味を持った私は、修了後、学校法人へ就職しました。大学学務課での仕事を始め、その中で、新大学の設立や新学科の設置など、組織をゼロから立ち上げる経験もできました。そこで知ったのは、組織としての枠組みやルールを自らつくる楽しさです。大学というのは歴史があり、大きな組織。昔から変わらないまま残っている習慣や属人化してしまっている仕事もあります。組織をつくっていく中で、改めてルール設計をしたり業務を見直したり。そうすることで組織全体をよりよくできる醍醐味と難しさを知りました。
自分の所属組織に対してだけでなく、より広く課題を抱える企業に対してアプローチしたい。そう考えたことが転職のきっかけでした。大学で得た経験を活かそうと、選んだのはコンサルティング業界。中でも、組織の課題を個人の問題として解決したり、ツールやシステム導入で解決するのではなく、仕組みや枠組みの観点で解決しようとする姿勢の企業を探していました。そこで出会ったのが、アメリスです。「プロセスのプロ」を掲げており、日常の業務を改善することから組織全体を変革できると考えている点に魅力を感じました。
プロセスが変われば、人も変わる
入社後、現在は研修真っ只中。アメリスとしての姿勢や理念などを学んだのち、社内で動いている全プロジェクトに入り、基本的なことの下積みをしつつ、仕事のやり方を学ばせてもらっています。
先日印象的だったことがありました。とあるお客様との打ち合わせに同席させてもらったときのことです。お客様はアメリスとのプロジェクトをとても評価してくださっていました。理由を聞けば、「プロセスはマネージャーや経営層の意思決定をも左右することだから」とのこと。「これができるのはアメリスさんだけ」と言っていただけたことも、非常に印象的でした。
業務のプロセスを変えることは、一見小さな変化かもしれません。しかしプロセスが変われば、業務に対する考え方や成果が変わります。すると業務を担当する組織が変わり、その組織と関わるより大きな組織や周りの人にも良い影響を与えることができます。そうすることで組織全体の方向性や、重要な意思決定も変わってくるはず。お客様のお話から、改めて学ぶことができました。組織を変えていくのは、個人でも特定のツールでもなく、日常業務のプロセス。課題を誰かのせいにしたり、その場しのぎの解決をしたりするのではなく、根本から変えていくアメリスを選んだことを本当によかったと思います。
様々なプロフェッショナルとともに働く
アメリスで働くメンバーは、じつは全員がコンサルティング業界未経験で転職してきた人たちです。一方、転職前の前の環境で組織をより良くしようともがいた経験を、全員が共通して持っています。組織の課題を解決したい。どうやったらもっと良い組織はつくれるのだろうか。人や環境のせいにせず、自ら仕組みやプロセスに着目して変えようと努力をしたことのある人が集まっています。
そういった点で彼ら彼女らは、元々いた業界は違っても皆プロフェッショナルだと感じます。自ら組織のために動いた経験を土台に、その情熱を今はお客様のために燃やしている。経験してきたことは様々に、しかし同じ考え方を持つ人同士、リスペクトを持って働くことができていると感じます。
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