8「仕組み化」と
コーポレート・トランスフォーメーション(CX)
1. 2024年6月 経済産業省「CXレポート」
2024年6月、経済産業省より「コーポレート・トランスフォーメーション(CX)」にかかる報告書(通称”CXレポート”)が発表されました。
CXとは端的にいうと「全社的な変革」です。
このレポートでは日本の製造業のCXの必要性について述べられておりますが、弊社にご相談にいらっしゃる企業様の業種は多岐にわたり、正直CXは製造業に限ったものではなく、今や日本企業全体の喫緊の課題であると感じています。
そして、このレポートで特筆すべきは「仕組み」という言葉が繰り返し出てくることです。 ただ、レポート内では「仕組化の必要性」については述べられているものの、具体的な「仕組化」の内容・やり方には触れられておりません。
そこで、次は10年にわたり「見える化」を軸に様々な企業様の「業務の仕組化」に携わってきた弊社の「業務の仕組化」について述べていきたいと思います。
2. アメリスの仕組化
アメリスでは、業務の「仕組化」には以下の3つが必要だと結論づけています。
①分かりやすいルール(=業務基盤)
仕組化するには、個別最適に「見える化」された文書があるだけではダメで、「規程、プロセス文書、マニュアル、様式」といったように、文書が体系化・構造化され、かつそれが組織の正式文書(業務文書)として定められている必要があります。
②ルールをつくれる人財(企画・構築人財)
文書同様に人財も、経営人財、企画・構築人財、実行・運用人財がバランスよく配置されなくてはいけません。
中でも仕組化には、仕組みの要素であるルールやプロセスを企画・構築できる人財が不可欠です。この企画・構築人財は、組織の言語、カルチャーの問題があるため、組織内で育てる必要があります。
③業務基盤を運用する体制
優秀な企画・構築人財が、社内の全てのルールやプロセスを統一的に描きあげ、体系化された業務基盤ができたとしても、それを安定的に運用する「体制」が無ければ、その業務基盤は数年で使い物にならなくなってしまいます。
ですので「③業務基盤を運用する体制」はこの①~③の中で最も重要と言えます。
国内の企業では、業務文書は整備されているにも関わらず、この「業務基盤の運用体制」が回っていない(存在していない)会社が少なくありません。
3. 「業務マネジメント・システム」とその伴走
アメリスは業務の仕組みとして、この①~③を「業務マネジメント・システム」と名付けています。
現在、多くの企業は人手不足、属人化、レガシーシステム(DX)、コンプライアンス、ガバナンスなどの問題を抱えておりますが、アメリスはこれらの問題を「業務マネジメント・システム」が解決できると確信しています。
前述の③では運用体制が回っていないケースに触れましたが、アメリスは「業務マネジメント・システム」の導入により業務を仕組化するだけでなく、お客様に伴走することで、これを安定運用・浸透・定着させるよう、サポートし続けております。
おわりに
業務の仕組化は根本的な改革であるため、当然ながら大変な労力を要します。
しかし覚悟をもって決断し取り組まれたお客様からは、
「大変だったけれど、あの時決断して良かった。」
「社内の力だけではとても進めることはできなかった。第三者であるアメリスの目があったからこそ、改革が進んだ。」
「アメリスの伴走があるお陰で、継続して効果をだすことができている。」
といったお声を頂いております。
いきなり全社ベースではなく、一つの部署から小さく始められたお客様も多数いらっしゃいます。 何事も「変える事」は勇気のいる事ではありますが、まずは一歩を踏み出してみることが重要だと感じています。
アメリスは10年にわたり、見える化・仕組化に特化しお客様の改革に携わってまいりました。これまで蓄積したノウハウを活かし、全社員が見える化・仕組化のプロとして価値を生み出すことができるよう社内研修を毎週欠かさず実施するなど、長年コンサルタントの育成に注力しております。
これからもお客様が安心して改革に取り組めるよう、見える化・仕組化のプロが、自信をもってサポートいたします。